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品質劣化を懸念する声は絶えないがどんな切り札を出してくるかが焦点

怜音です、トウモロコシは中国で主食の一つ。
自給自足と農家保護のため、政府が高値で買い取ってきた。
行き過ぎた保護は国内価格の上 昇と在庫増を招き、政府は10月に廃止した。
積み上がった在庫は1億5000万~2億4000万トンともいわれる。
今年もまた2億トン前後が収穫される。
中国品は国際相場に比べて1トン30ドル程度高い。
買い手がつかず、輸出の可能性は低いと考えられてきたが、膨大な在庫を保管する能力にも限界が見え始めた。
コンチネンタルライスの茅野信行代表は国家財政の負担が大きく、早く在庫を処理したい思惑があると指摘する。
輸出再開となれば、米国の歴史的な豊作によって1ブッシェル3ドル台半ばで低迷する国際相場をさらに押し下げる可能性がある。
日本には恩恵も大きい。
家畜飼料や食品に使うトウモロコシのほとんどは輸入に頼る。
米国からは6万トン規模の船で運ぶ。
輸入港は大 きな港に限定されるうえ、日数も1カ月かかる。
中国から日本へは2~3日。
3000トン規模の船で運び、小さい港で対応できる。
地の利を見据え、中国大手食糧会社の関係者は最初の買い手となるのは距離が近い韓国か日本ではないかと予想する。
国内大手飼料会社の幹部は調達の利便性が高まると思っており、中国産に期待していると意気込む。
課題は価格と品質だ。
高品質を望む日本企業にとって、長年保管していた中国品の品質劣化を懸念する声は絶えない。
価格面でも米国産より安くなければ買わない。
政府が補助金などでてこ入れし、国際価格に見合う価格まで引き下げるのか。
在庫圧縮を急ぎたい中国がどんな切り札を出してくるかが焦点となりそうだ。